ライターである著者が、脳卒中で母が倒れたことを機に、介護業界に入職し現場の日常をリアルに描いた作品です。
介護業界に身をおく人間として、この世界の闇をしっかりと受け止める必要があると思い読みました。
介護の世界は3Kといわれており、離職率も非常に高い。
僕自身は理学療法士としてデイサービス勤務していますので、介護という側面よりもリハビリ・介護予防分野にかかわっています。
この本に出てくる特別養護老人ホームなどの「終の棲家」にあたるような領域の人の苦労は計り知れない。
こういう介護の負の側面ばかり見ると将来に不安が残りますが
この本も同時並行で読みました。
あの介護施設には、なぜ人が集まるのか サービスを感動に変える18の物語
- 作者: 糠谷和弘
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: Kindle版
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こちらは介護の光に焦点を当てた内容。介護が好きで、やりがいをもって働いている人たちのエピソードが掲載されています。
本を読むときは対立した視点の本を同時に読んで自分の意見を作る訓練になります。
介護業界はまだまだ歴史の浅い業界です。
最近は負の報道がたくさんなされていますが、その一方で毎日懸命にやりがいをもって仕事している人がたくさんいます。
僕は後者に出てくるような事業所を作りたいと思います。
不安に思うのは、先が見えないから。人生と一緒です。
これとあれとそれをやれば、人生うまくいくよ!
そんな話はありませんよね。自分たちで道を作るほかないのです。
書評になっていませんが、とりあえず記録まで