オナ禁7日目。
非常に興味深いTEDを視聴した。
ブルワー氏のアプローチは斬新だ。
それは避けたいと考える習慣について「深く味わう」というものだ。
氏は依存症形成のプロセスをこう述べる。
食べものを見る⇒食べる⇒いい気持ちになる。
この繰り返しを経て、習慣は強化されていく。
きっかけ(トリガー)⇒行動⇒報酬
この習慣形成はプラスもマイナスにも働く。
オナニーが止められないのは「負の強化」によって習慣化されているからである。
このサイクルはチャールズ・デュヒックの「習慣の力」でも、実例を通して詳しく説明されている。
習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫)
- 作者: チャールズ・デュヒッグ,渡会圭子
- 出版社/メーカー: 講談社
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ブルワー氏はこの依存症脱出のアプローチに「マインドフルネス」を用いる。
ここでは動画の例をオナニーに変えて考察してみよう。
例えば、オナニーがしたくなった時、そのオナニーがしたいという事実に目を背けるのではなく、「オナニーがしたい」と感じている身体感覚を深く味わうのだ。
頭で「オナニーはよくない」と感じるのではなく、身体感覚をもって「オナニー」をしようとしている自分を「好奇心」をもって観察する。
その時の身体感覚は「ムラムラ」だろうか。もしくは何か嫌なことがあったため、その現実からの「逃避」の感覚だろうか。実際にオナニーをしている感覚を味わうのもいいかもしれない。(マインドフルネスオナニー)
オナニーをしているときの、自分の身体感覚に焦点を当てる事って、少ないのではないだろうか?
自分の習慣から得ているものを観察することは、その習慣の実態を身をもって知ることに役立つ。
そもそもその行動に魅力を感じなくなるので、無理やりやめる必要もない(意志力を使わない)というわけだ。
動画では 久賀谷氏の書籍でも話題になった「DMN(フォルトモードネットワーク)」にも触れており、非常に興味深い内容になっている。
マインドフルネスの実践によって「意志力」を強化し、やめたいことをやめるというのが、僕の従来の考え方であったが、やめたいと思っている習慣そのものを「好奇心をもって観察する(=マインドフルネス)」というアプローチは非常に新鮮で、トライしてみる価値のある内容になっている。
オナ禁に限らず、やめたい習慣がある人は必見である。