ふと、自分の原点がふっと頭によぎったので書き記しておこう。
僕は平成元年生まれ、社会人4年目だ。今の会社は2社目である。
新卒で入った会社は二ヶ月で辞めている。
その会社には、成長できるという風土があった。時間的拘束もあるが辛いけれど、スキルアップするには良い環境。当然周りも意識が高い人間ばかり。
社会とはこういうものだろう。つらくて当たり前。
将来のビジョンも特になかった僕は、それが全てという考えで会社に通った。
僕は理学療法士なのだが、その会社、クリニックは新人教育の一環として実技試験・口頭諮問を課していた。メンター役の上司からは、いつ合格するの?とはっぱをかけられる日々。
帰宅は毎日10時を過ぎる。そこから勉強。朝は早くから会社で実技練習。
四六時中仕事のことが頭から離れない。
頑張らなきゃいけないのに頑張れない。
なんて自分は駄目な人間なんだ。
これは、病気なのか?
そうだ、病気だ。やる気が出ない病気なんだと。
そう思ってやる気が出るというサプリをガバガバ飲んだ。
(今思えばこのカフェインなんかも、メンタルに悪影響を及ぼしていたかもしれない)
ある日、高熱が出た、39度近かった。
嬉しかった。
あぁ、そうか。これは僕が悪いんじゃない。
頑張れない自分が悪いんじゃない。
そもそも、無理なんだ、生物的に無理なんだ。
僕は悪くない。そうやって逃げることができた。
今日は休みます。
会社に電話をかける。
昼ごろ、施設長から電話がかかってくる。
「今、何度くらいだ?」
「だいたい、37度くらいです」
「てめぇ!!!!”くらい”って何だ!!てめぇのせいでどれだけ周りが迷惑かけてると思ってるんだ!!!!!」
病気をすれば心配されてきた人生の僕にはチト、きつ過ぎた。
通勤中にガードレールが目に入る。
「このまま突っ込めば会社に行かない理由になる・・・」
そう真剣に思っていた。
そして僕は、会社を辞めた。
続く