禁欲主義者からの手紙

オナ禁を中心に禁欲的な生活を通して自己実現を目指すブログです。

読書記録12「嫌われる勇気」

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 いわずと知れた大ベストセラー。

読んだこともある人も多いのでは?

「人を動かす」のD・カーネギーや

「7つの習慣」のコヴィー博士に大きな影響を与えたとするアドラー心理学。

何度も読み返してボロボロです。

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 今日は自分の興味のある分野との関連を中心に書いてみます。

 

自己成長に関して

健全な劣等感とは、誰とも競争することなく、他者との比較の中で生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものです。 P92 

 

・・・前を向いていようと後ろを歩いていようと関係ないのです。いわば、縦の関係が存在しない平らな空間を、われわれは歩んでいる。我々が歩くのは、誰かと競争するのためではない。今の自分より前に進もうとすることにこそ価値があるのです。

私はついつい、他者と比較して自分を責めてしまうときがあります。そういう時は決まって自暴自棄になり、やる気がなくなります。昨日の自分を越える。

60点の自分をそのまま60点として受け入れて、その上で100点に近づくにはどうしたら言いかを考えること。そのシンプルな成長原則をものにできた時、加速的に成長できる気がします。イチローやウメハラなんかもこの考え方を実践している人たちですね。

コーチングに関連して

・・・他者のことを「行為」のレベルではなく、「存在」のレベルで見ていきましょう。他者が「なにをしたか」で判断せず、そこに存在していること、それ自体を喜び、感謝の言葉をかけていくのです P209

 コーチングの「承認・アクノレッジメント」に通ずる考え方だと思います。他者を見るとき、どうしても自分にとって都合のいい、完全な人間として接し、そこから「減点法」の見方で相手を見ることになるでしょう。そうではなくて、何も求めない。そこにいてくれるだけで、ありがたいという感謝の気持ちを持つことが大事ですね。

 

 

恋愛に関して

アドラーは、相手を束縛することを認めません。相手が幸せそうにしていたらその姿を素直に祝福することできる。それが愛なのです。互いを束縛しようとしあうような関係は、やがて破綻してしまうでしょう。

 

人は「この人と一緒にいると、とても自由に振舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。劣等感をいだくでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、きわめて自然な状態でいられる。本当の愛とは、そういうことです。

以前付き合っていた彼女を束縛しすぎて失敗した経験があります。だから、今の彼女にはそういうことはしない!と誓っていたのですが、すきすぎるあまり、束縛チックな発言をしてしまうことがあります。でも、アドラーの言うように、相手の幸せを第一に考えることができる。彼女が幸せならそれでいいという気持ちを持つ努力をしています。相手を変えようとする発想自体ナンセンスだとアドラーは説いています。

 

人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないことです。過去を見て、未来を見て、人生全体にうすらぼんやりとした光を当てて、何かを見えたつもりになることです。

 

・・・人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ

 

文を抽出してしまうと、ありふれた自己啓発本のようですが、青年と哲人の対話があるから染み込んでくる言葉たちです。

ぜひご一読を

 

新作も出ています

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

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