自己改善
自分を高めるという営みにおいて、食事の貢献度の大きさは言うまでもない。
「何を食べるか」という根源的な問いに対して、同じくらいの意味合いを持つのが「どのくらい食べるのか」という問いだ。
満腹になるまで食べる。
一見幸せな様を表す表現だが、それは紛れもなく体を傷つけるオ〇ナニー行為だ。
そして、腹八分目で終わること。それは転じてオナ禁と表現したい。
満腹と賢者タイム
まずは僕の経験として語ろう。
得てして、ラーメンで特盛など、「いかに満腹になるか」という視点で食事をすることが多い。出されたものは完食しないと・・・ということで食べきる。
その瞬間は多幸感につつまれる。
しかしその後のパフォーマンスの低下という弊害、オナ禁的にはDHTが襲ってくる。
僕の場合は
- 強烈な眠気がくる
- 集中力の低下
- 行動の制止
- 胃腸の不快感
が訪れる。満腹はそれこそ刹那的な快楽だ。その後の行動を考えたときにメリットが非常に少ない自慰行為だ。
カロリー・リストリストリクション
この写真を見てほしい
これは満腹になるまで食べ物を与えられた猿(左)とカロリー制限をした猿(右)の写真である。
差は一目瞭然。体毛が抜け身体にはシワがる満腹猿と、ふさふさな体毛と、張りのある肌を持つ腹八分目猿。
これはカロリーリストリクション(カロリー制限)がもたらす心身への影響を調べる実験の一環として行われた。カロリーを制限することによって、体内の長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)が活性化し、健康・若返り効果をもたらすという。調べてみると、その働きがサーチュイン遺伝子によるものかを最近では真偽が割れているというが、カロリー制限によるメリットは体感的にも確信している。
腹八分目にすれば、自然にカロリーは抑えられる。
制限するのではなく、いっそ食べないという考え方もあるが、筋力トレーニングを行う身としては、欠食するのは難しい。
オナ禁と腹八分目
「ま、腹八分はささいなことに見えるかも分からんけど、
これ、今日からずっとやってみ。
食べたいと思ても腹八分で必ずおさえるんや。
そうやって自分で自分をコントロールすることが楽しめるようになったら、生活変わってくるで。」
オナ禁と同時にファスティングなどの食事制限を始める人が多いように思う。それは、両者の類似性である
「原始脳の欲求にNOを突きつけるプロセス」
に共鳴するからではないか。
満腹になるまで食べたいというのは、生存していくうえで重要だった時代の名残である機能・感覚だ。しかし、人が人として発達してきた背景にあるのは「前頭葉の発達」によるものだ。
もし、あなたが満腹になるまで食べたいという欲求に抗えないのであればそれは前頭葉の機能が低下しているサインかもしれない。前頭葉は、長期的に考えて自分に大きなリターンをもたらす選択にYES、刹那的な快楽により長期的に自分を破壊する選択にNOを突きつけるチカラがある。
オナ禁をして前頭葉を鍛えてもいいだろう。逆アプローチとして、目の前の食事を腹八分目にすることでオナ禁脳を養成するのもいいかもしれない。
いずれにせよ、自己改善はセルフコントロール、自分を律せるかどうか。
オナ禁ジャーにはぜひ、「腹八分目」というオナ禁にも挑戦してほしい。