皆さんは「副腎疲労」という概念をご存知ですか?
副腎疲労とは、腎臓の上にある「副腎」という小さな臓器の機能不全により、慢性疲労やうつ症状が現れることをいいます。
副腎はノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンに代表される「抗ストレスホルモン」と呼ばれる各種ホルモンの産生器官。現代のような超ストレス社会において真っ先にダウンするのが副腎なのです。
副腎疲労という概念は1990年代にアメリカの医師であるジェームズ・L・ウィルソン博士により提唱され、近年は、アメリカのみならずヨーロッパの抗加齢医学会でも注目される概念です。
医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!
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副腎疲労はあくまで「概念」であり「病気」ではないため、現在の日本では様々な疾患(うつ、倦怠感、慢性疲労、脳機能低下、性欲低下等)に関して副腎疲労を疑い、治療するということは稀です。
副腎疲労という概念をしらずに、日ごろからの疲れや倦怠感に、心身をシャキッとさせるために、甘いものやコーヒーやモンスターエナジーなどのドリンクを飲んだりしている人はかなり要注意。その行為はストレスに必死に戦う副腎をダウンさせる自殺行為。さらにストレスに悩まされ、甘いものやカフェインに手が伸びるという悪循環を形成します。
オナ禁効果を最大限に引き出すためには「副腎ケア」が必要
実はこの副腎、オナ禁ジャーにとっても、切っても切っても切り離せない重要な臓器なんです。
というのも、副腎でDHEAと呼ばれるホルモンが生成され、そこからさらにオナ禁の象徴であるテストステロンが作られるのです。
強いストレスがある状況では、副腎はコルチゾールというホルモンをつくることを優先し、DHEAの産生が阻害されます。
テストステロンの主な分泌器官は精巣と言われていますが、その前駆体であるDHEAに着目したアプローチをとらないと、せっかくのオナ禁効果も半減するかもしれません。
また、全体に占める量はわずかですが、副腎自体もテストステロンを分泌することが分かっています。
さぁ、副腎ケアを始めよう!
では副腎疲労から副腎を救うにはどうすればいいか?
副腎疲労に関しては本間医師から多くの成書が出版されており、それらを一読することをお勧めします。
心と脳の不調は副腎ケアで整える 「うつ」「認知症状」「発達障害」に効くホルモンのパワー (祥伝社黄金文庫)
このエントリーでは僕が取り組んでいる副腎ケアの方法を3つお伝えします。
①カフェインを制限する
カフェインは確実に副腎を疲労させます。カフェインは副腎に作用し、コルチゾルとアドレナリンというホルモンの分泌を促すためです。これらのホルモンは一時的な元気を作り出すホルモンであるため、その場ではシャキッと活力が生まれるような気がしますが、その度に副腎にむち打ち、絞り出すようにエネルギーを作り出しています。
一気にカフェインを断つと、やる気が出ないなどの離脱症状に悩まされるため、徐々に減らしていきましょう。
カフェインの少ないココアを用いた生姜コーヒーや、カフェインレスコーヒーがお勧めです。
②精製された白い食品を避ける
まず砂糖や白米、小麦などは「高GI食品」とよばれ、摂取後に血糖値を乱高下させる食品となります。白い食べ物をたくさん食べるほど、その都度血糖値を調整するために副腎からコルチゾールを分泌する必要が生じます。これが副腎疲労を引き起こします。
血糖値の乱高下はメンタルヘルスとも直結しています。
機能性低血糖症とよばれる、血糖コントロール不良による各種の不定愁訴。
副腎ケアは、機能性低血糖症の治療とも密接に結びついています。
血糖値の乱高下を防ぐには、白い食品を避け、未精製の食品である玄米などの低GI食品を食べるほかにも、糖質の吸収を緩やかにする難消化性デキストリンや、間食にナッツを食べることがお勧めです。
③瞑想をする
副腎はストレスと戦う臓器。副腎をケアするということも重要ですが、ストレスを軽減させるということもまた、重要な考え方です。
現代のストレス社会に対抗するには「瞑想」が一番。瞑想を習慣化することでストレスに強い精神を獲得しましょう。
結局は健康的な生活習慣に限る
上記の副腎ケアはあくまでごく一部。その他は成書を参照していただきたいのですが、結局、バランスの良い食事、睡眠、運動といった健康法が副腎をいたわることになり、あなたのハイパフォーマンスな人生をつくります。
最近調子が上がらない、人生がうまくいかないと思っている人は「副腎疲労」という概念に着目してみるのもよいかもしれません。
そして、オナ禁ジャーもオナ禁効果を増幅させるために「副腎」という臓器に着目すると、未開のエネルギーを獲得できるものと考えています。