ついにでました!
筋トレ本としては異例の大ベストセラーとなった「プリズナー・トレーニング」の最新作!

プリズナートレーニング 超絶?グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ
- 作者: ポール・ウェイド,山田雅久
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今作は首や足首、手首といった「関節」のトレーニングや、柔軟性、そして最強の肉体を獲得するためのライフスタイルと、これまでの筋トレ本では類を見ない内容を扱った著作となっている。
前作は腕立て伏せやスクワットなど、馴染みのある自重トレーニングでヒトはここまで鍛えられるという可能性を示してくれた素晴らしい1冊であった
前作がキャリステニクス(自重トレーニング)の入門編だとすれば、本作はその土台の上につくる、さらに強くなるための高度なキャリステニクス技術を集めた上級編である。そして本作「超絶!!グリップ&関節編」 こそキャリステニクスの神髄といえるような内容となっている。
しっかし、このプリズナートレーニング、男心をくすぐるワードが目まぐるしく登場してくる。
目次をめくって目に付くだけでも
・ショットガンマッスル
・拷問グリップワーク
・火を噴く前腕
・鋼鉄のガントレット
・神経系を奮い立たせる雷管
・鉛筆のような首に別れのキスを
なんというセンスだろう。決して女性とは分かち合えない、男臭さ、ロマンがプリズナートレーニングには存在する。プリズナートレーニングシリーズは筋トレ本としてだけでなく単純に読み物としても面白い。
本ブログの読者には是非とも本作の第三章「監房棟Gで学んだ知恵」をご一読いただきたい。
この章では著者のポールが、「監獄」という中での生活から見出した日々のライフスタイルについての重要な知見を得ることができる。
以前このようなエントリーを上げたことがある。
監獄という環境は刹那的な快楽が蔓延する現代人にとって「発狂」したくなるような禁欲的な規律を求められる。
そういった状況下でいかに犯罪を犯すような極悪人が、規律を獲得し、無駄のない優雅な肉体を作り上げ、精神を鍛錬するのか。元囚人であるポールがその全てを第三章に書き記している。
第3章から少し引用しよう。
「ストレート・エッジ」という言葉がある。囚人のある種のライフスタイルを指すスラングだ。監獄生活の憂さを晴らすため、多くの囚人がたばこや酒、ドラッグその他の破滅的な気晴らしに魅了されていく。だが、ストレート・エッジを歩く男たちは違う。自分を律しながら時間を過ごしている。身を潜め、他人には構わず、穢れを知らず、集中したままでいる。体内にアルコールやドラッグ、ニコチンのような毒を入れない。常に自分を制御していく生き方だ。 p258
プリズナートレーニングの2作品の源流に流れる「ストレートエッジ」という道。それは囚人という一度は人の道から外れた人々が、監獄生活で禁欲的な生活を通して身に着ける道。それは現代のような快楽に満ち溢れる欲望社会では歩むことの難しい道。
しかし、我々が「ストレートエッジ」の道を歩むために、犯罪を犯して監獄に入る必要はない。
ポール・ウェイドがプリズナートレーニングの2冊を通して我々を導いてくれている。ストレートエッジの道を歩むかどうかはあなた次第だ。しかし、本作を読んだら歩みださずにはいられない。魔力的な1冊に仕上がっている。
(ちなみにオナ禁に通じる「性パワー」に関する記述もあります。ご一読を!)

プリズナートレーニング 超絶?グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ
- 作者: ポール・ウェイド,山田雅久
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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