「今は最悪を経験中だ。私はしっかりと目を開けて選択をしなければならないと感じる」
「自分の内面的な性向と相容れない存在として、素直に道徳心を投げ捨ててしまおうか」
つまり自殺をしたほうがいいのではないかということだ。
2ヶ月後、ジェームズは決心した。
一年をかけて実験をしようと。
自分をコントロールできる、自分は変わる意思を持っているのだと信じ、12カ月過ごすのだ。証明できるものはない。
しかし、変わる事は可能だと信じる事で自らを解放できるはずだと。
「私の自由意志による最初の行動は、自由意志を信じる事だ」
そこからのジェームスは言わずもがなである。
「信じようとする意思をこそが、変化を起こせるという信念を築く時に最も重要な事だ」という有名な言葉を残す。
習慣のおかけで、最初は行うのが難しかったことも、どんどん容易となり、じゅうぶんに練習すれば、半ば機械的に、ほとんど意識することなくできるようになる。
自分がどんな人間になりたいのかはっきりすれば、人は「そうなるべく練習したように成長する。それは紙や上着を一旦折りたたむと、後になってもその折り目通りにずっと癖がついているようなものだと。
もしあなたが変われると信じるなら、変われると信じる」のを習慣にすれば、変化は現実のものとなる。それが習慣の力だ。
習慣の力より、エピローグ引用