Evidence based lifestyle
Evidence based medicineという言葉をご存じだろうか。
邦訳は「科学的根拠に基づいた医学」、要はちゃんと研究に証明された効果の高い治療を行いましょうという事。
昨今はこの「evidence」に基づいたビジネス・健康本が数多く出版されている。
ビジネス本は割と、著者の主観というか、「それはお前だからできた・言えるんだろう」みたいな内容も多い。
そこで、医学界でのスタンダードである質の高い研究によって証明された「根拠のある」内容で自分の生活習慣を再構築する試み、それがEvidence based lifestyle「科学的根拠に基づく生活習慣」である。
生活の各ジャンル、運動、食事、睡眠において、Evidence basedな内容の書籍を紹介しよう。
運動「一流の頭脳」
本書は凄い。なんといったって主張はただ一つ。「運動しろ」の一点に集約される。少し詳しく書くと「週３回、４５分間の有酸素運動をしろ」 という内容だ。しかし、なぜ「週３回、４５分間の有酸素運動」がやる気や集中力などに効くのかを膨大なエビデンスを基にわかりやすく説明をしてくれる。同類の書籍では脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方があまりにも有名だが本書はそれよりもずっと分かりやすく運動の素晴らしさを説明してくれる。本書をよんでもなお、運動する気が起きない人を動かす術は今のところ私は持ち合わせていない。
ちなみに近刊にtestosterone兄貴が「筋トレが人生を変える科学的な根拠」を示した書籍がある。
超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由
- 作者: Testosterone,久保孝史,福島モンタ(漫画)
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
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「一流の頭脳」は有酸素運動がメインの書籍であるため、兄貴の新刊と併せれば超ハイブリッド何かパフォーマンスを享受できるだろう。
食事「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」
食事というのは非常にセンシティブな領域である。糖質制限の是非、コレステロール神話、合成甘味料・・・考えるときりがない。そこで検討したいのはやはり Evidence basedかどうか。その点世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事はエビデンスに基づいた「体の良い」食品を示してくれる。
本書を読んで、やはり白米はダメか・・・と肩を落としたが、出来る範囲で自らの食生活に取り入れたいと思える内容であった。
注意すべきなのは「医師が～」と銘打っている書籍は必ずしも科学的であるというわけではないという点だ。例えばこの書籍
のっけから「喫煙」を肯定するありさまで、内容も主観バリバリ。読む価値すらないので注意しよう。
③睡眠
睡眠本はこの1冊でok。睡眠という分野はトンデモな主張があまり介入しにくい分野であるため、どの本でもいいが、SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術が一番エビデンスベースでかつ、読みやすい。多くの研究事例をもとに、睡眠の効能と、睡眠の方法論を説いてくれる。人生の早い段階で読みたい1冊だ。
今回紹介したのはあくまで効果が立証されているというだけで、絶対ではない。各々のライフスタイルに合わせて柔軟に取り込んでいくべきだ。しかし、自ら試行錯誤しながら辿りつくより、科学の力を効率よく利用した方がいいに決まっている。是非上記の本を読んで人生の質を爆上げしてほしい。
番外↓
